
適塾は、1838年に緒方洪庵先生によって開塾されました。この適塾では、福沢諭吉や大村益次郎をはじめ多くの先覚者が日本の将来を考え、西洋の科学に追いつき、追い越せる日が来ることを信じて新しい学問に取り組みました。そしてこの適塾で学んだ塾生達は、新しい時代を切り開き、近代日本の基礎を作りあげたのであります。そして現在、日本は世界をリードする科学立国となりました。しかし創薬分野ではどうでしょう。本当の意味で世界をリードしているでしょうか。21世紀に入り、薬物概念が大きく変わってまいりました。低分子有機化合物が薬とされた時代から、遺伝子やタンパク質、さらには生きた細胞をも薬ととらえた時代になってまいりました。我々は、この薬物概念のパラダイムシフトをしっかりと捉え、新しい創薬分野を切り開いていかなければなりません。
この新適塾では、異なるバックグラウンドを持つ若い研究者に、立場を超えて自由に議論し会える場を提供することで、薬学の未来を切り開いていく若い創薬研究者に何かヒントを与えられる21世紀の適塾になればと願い、「未来創薬への誘い」をテーマに開催いたします。多くの活発な若人の参加を期待しております。
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【コーディネーター】 |
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小比賀聡 (大阪大学大学院薬学研究科 教授)
水口裕之 (大阪大学大学院薬学研究科 教授)
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