開催趣旨

1950年代から始まった人工知能（AI）の技術開発は、過去10年間に急速に発展し、様々な産業分野、社会生活の隅々にまで浸透しつつある。医療や生命科学も例外ではない。先行する放射線検査だけでなく内視鏡検査でもAIを搭載した製品が実用化され、病理診断から病院業務までAI技術の活用が進んでいる。また、タンパク質の立体構造を正確に予測するAlphaFoldが創薬研究に大きな影響を与えるなど、生命科学の研究方法論も大きな変革期を迎えている。ChatGPTの中核である大規模言語モデル、多様な応用を支える基盤モデルの出現は、医療・生命科学の在り方そのものをさらに大きく変革しようとしている。
このセミナーでは、医療や生命科学分野の基礎から実践までの様々な場面におけるAI技術活用の最先端事例をご紹介する。また、そこで得られた知見に基づいた研究開発の新たな可能性や方向性について議論する。

プログラム

10:30～10:35	挨拶 公益財団法人千里ライフサイエンス振興財団　理事長　審良 静男
10:35～10:50	はじめに 産業技術総合研究所情報・人間工学領域　フェロー 辻井 潤一
10:50～11:30	AIは創薬を変革できるのか 京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 ビッグデータ医科学分野　教授 理化学研究所計算科学研究センター　部門長　奥野 恭史
11:30～12:10	AIが導くタンパク質・核酸デザイン 産業技術総合研究所 人工知能研究センター　特定フェロー 北里大学 未来工学部　教授 齋藤 裕
	～昼 食～
13:20～14:00	ロボティックバイオロジーによる生命科学の加速 理化学研究所 生命機能科学研究センター バイオコンピューティング研究チーム　チームリーダー 高橋 恒一
14:00～14:40	阪大病院が取り組むAIホスピタル－課題と展望－ 大阪大学大学院医学系研究科 公衆衛生学　教授 大阪大学医学部附属病院　ＡＩ医療センター　副センター長　川崎 良
	～休　憩～
14:50～15:30	AI活用における医療画像と医療機器の課題 産業技術総合研究所 人工知能研究センター 機械学習機構研究チーム　チーム⾧ 野里 博和
15:30～16:10	病理診断におけるAI ⾧崎大学大学院医歯薬学総合研究科 情報病理学　教授 亀田総合病院　臨床病理科　特任包括部長 福岡 順也
16:10～16:20	おわりに 産業技術総合研究所 情報・人間工学領域　フェロー 辻井 潤一

セミナー終了後、ロビーにて講師と会場参加者との交流会を実施いたします。

応募要領

・参加費： 無　料
・定 員 ： 会場参加　160名 WEB参加　500名
・申込締切日： 2024年5月7日（火）
※要事前申し込み（先着順）
※どちらも定員になり次第締め切ります。

申込方法

下記、申込フォームからお申込みください。（定員になり次第、締め切ります。）
携帯電話（フィーチャーフォン・ガラケー）からは正しく動作しない可能性があります。
参加申込者には、受付メールを送付します。
また、開催日前に会場参加者には参加案内を、Web参加者には参加方法をお知らせします。

参加する

お問い合わせ先

公益財団法人千里ライフサイエンス振興財団　セミナー事務局 係
smp-2022〔at〕senri-life.or.jp
（↑〔at〕を半角の@に置き換えて送信してください。）