医学の発展により、人類はこれまでに様々な感染症を克服してきた。しかし、ここ数十年の間に、エボラ出血熱、エイズ、重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症候群(MERS)といった新興感染症が人間社会に出現しており、世界的に大きな問題を引き起こしている。現在パンデミックを起こしている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、未だ流行の勢いは衰えず、世界保健機関の報告によると、2021年8月10日現在、COVID-19の感染者数は2億人を超え、死亡者数は430万人にも上っている。本セミナーでは、感染症制圧を目指して日々奮闘している研究者が、COVID-19などの新興・再興ウイルス感染症の疫学研究、病態・病原性解析、およびワクチン開発研究について、最新の知見を紹介する。
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ポスター リーフレット 講演要旨集 |
挨拶 |
公益財団法人千里ライフサイエンス振興財団
理事長 岸本 忠三 |
はじめに |
大阪大学感染症総合教育研究拠点 大阪大学微生物病研究所
拠点長/特任教授 松浦 善治 |
エボラ出血熱の制圧に向けて:ワクチン開発研究とシオラレオネにおける取り組み |
大阪大学微生物病研究所 感染機構研究部門分子ウイルス分野
教授 渡辺 登喜子
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感染症の征圧を目指して |
国立国際医療研究センター 国際ウイルス感染症研究センター長
東京大学医科学研究所 ウイルス感染部門
特任教授 河岡 義裕 |
SARSとMERSがもたらしたウイルス学的な問題と対策 |
群馬大学大学院医学系研究科 生体防御学講座
教授 神谷 亘 |
COVID-19の疫学的特徴と対応の課題 |
東北大学大学院医学系研究科 微生物学分野
教授 押谷 仁
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ワクチン開発研究の新展開;mRNAワクチンと核酸アジュバントの次へ |
東京大学医科学研究所 感染・免疫部門 ワクチン科学分野
教授 石井 健
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おわりに |
大阪大学微生物病研究所 感染機構研究部門分子ウイルス分野
教授 渡辺 登喜子 |