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2017年7月7日(金) セミナー L2

生命を司り、操る
~ノンコーディングRNAの底知れぬちから~
開催日時: 2017年7月7日(金) 10:00~15:40
開催場所: 千里ライフサイエンスセンタービル
   山村雄一記念ライフホール
コーディネータ: 塩見美喜子
東京大学大学院理学系研究科 教授
  中川真一
北海道大学大学院薬学研究院 教授

プログラム・趣旨・講演要旨

タンパク質をコードする遺伝子がヒトゲノム全体に占める割合は、実は数パーセントに過ぎない。一方、ヒトゲノムのほとんどすべての領域が、いずれかの細胞で、少なくとは一度は、RNAへと転写されていることが明らかになっている。裏を返せば、われわれ生命体を構成する細胞におけるRNA出力の大半は、タンパク質をコードしない、いわゆる「ノンコーディングRNA」なのである。かくも膨大な種類の生体物質を研究対象とせず横目にやり過ごすことは不可能であり、小分子ノンコーディングRNAが制御するRNAサイレンシングをはじめとした近年のノンコーディングRNA研究の興隆は、生命科学史においてごく自然なインシデントであったといえよう。ノンコーディングRNAの中には、勿論、古典的に知られるリボソームRNAやトランスファーRNAも含まれる。が、今日ですら、例えばリボソームRNAの成熟過程の詳細や、トランスファーRNAの核酸修飾異常がなぜ特定の疾患につながるのか、その作用機序は明らかになっていない。長鎖ノンコーディングRNAと呼ばれる一群の分子群に至っては、それらを構成する分子種の記載も完全ではなく、名前すら付けられていない遺伝子が解析が手付かずのまま山のように放置されている始末である。しかし、このような状況下においても、次世代シーケンサーの開発や発現データベースの拡充、バイオインフォーマティクス解析手法の進歩などにより、ノンコーディングRNA研究を支える環境は急速に充実度を増しつつある。そして、それに伴ってノンコーディングRNAはその有様を次第に露呈し、生体生命を支える動作原理も次第に明らかになってきた。本セミナーでは、小分子RNAから長鎖ノンコーディングRNAまで、俯瞰的に「ノンコーディングRNA」として焦点をあて、その研究の進展状況や最新成果を紹介するとともに、今後あるべき方向性と課題を聴衆とともに議論していきたい。
 
ポスター(PDF) プログラム(PDF) ストリーミング動画
 
はじめに
東京大学 大学院理学系研究科
教授 塩見美喜子
piRNAはトランスポゾンの侵略から生殖ゲノムをどのように守るのか
東京大学 大学院理学系研究科
教授 塩見美喜子
網羅的エピゲノム情報に基づいたPRC2結合型ノンコーディングRNAの機能解析
国立がん研究センター研究所
ユニット長 金子修三
CRISPR-Cas9の結晶構造と機能改変
東京大学大学院理学系研究科
助教 西増弘志
RNA修飾によるエピトランスクリプトーム制御と疾患
東京大学大学院工学系研究科
教授 鈴木 勉
RNAアプタマーが明らかにするAchondroplasia(軟骨無形成症)の薬理と治療
株式会社リボミック
代表取締役社長・東京大学名誉教授 中村義一
長鎖ノンコーディングRNAにできること~マウスからのメッセージ
北海道大学大学院薬学研究院
教授 中川真一
おわりに
北海道大学大学院薬学研究院
教授 中川真一
 

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