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平成20年度
日程 ご案内
平成20年5月19日
岡田先生 追悼シンポジウム
平成20年10月3日
中枢神経と末梢臓器を結ぶエネルギー代謝調節のクロストーク
平成20年11月11日
機能的non-coding RNA
−古典的なセントラルドグマへの挑戦
平成21年1月9日
幹細胞と多能性
平成21年1月30日
免疫・感染症シリーズ第2回
新興・再興感染症のトピックス
平成21年3月16日
細胞の計算メカニズム:ES細胞からニューロンまで


平成20年10月3日(金)

中枢神経と末梢臓器を結ぶ
エネルギー代謝調節のクロストーク

着眼点: 摂食は、中枢と末梢で産生される摂食亢進物質と抑制物質の複雑な相互関係により、巧妙に調節されている。視床下部は、血液や神経を介する末梢からの空腹と摂食の情報を感知し、脳内の他の神経核からの情報と統合して、最終的に摂食とエネルギー代謝を決定している中枢である。脂肪細胞で産生されるエネルギー異化亢進蛋白レプチンや胃の内分泌細胞で産生されるエネルギー同化ペプチドグレリンを初め、エネルギー代謝調節に作動する数多くの生体内物質が相次いで発見されている。また、迷走神経や交感神経を介する中枢と末梢を相互に結ぶ代謝調節情報経路も急速に明らかにされつつある。目覚ましい勢いで研究が展開され、しかもその成果が医療への応用に向けて走り始めた今の時宣に合わせて、このセミナーを企画した。生命活動の基盤となるエネルギー代謝調節とその破綻により近年、非常に増加している肥満やメタボリックシンドロームとの関連も含め、この領域のトップランナーである7人の演者とともに将来展望を聴衆の皆さんを交えて探りたい。

コーディネーター: 国立循環器病センター研究所 所長 寒川 賢治
宮崎大学医学部神経呼吸内分泌代謝内科 教授 中里 雅光

プログラム 講演者
骨格筋の糖・脂質代謝に及ぼす視床下部の調節作用 自然科学機構 生理学研究所
生殖・内分泌系発達機構研究部門
箕越 靖彦
中枢神経系と脂肪組織のコミュニケーション:
病態解明と創薬の展望
京都大学大学院医学研究科
内分泌代謝内科学
益崎 裕章
Metabolic Information Highway
〜自律神経による糖・エネルギー代謝の協調的調節機構〜
東北大学大学院医学系研究科
創生応用医学研究センター
片桐 秀樹
中枢神経系を介したIL-6/STAT3経路による糖代謝制御機構 神戸大学医学研究科
糖尿病・代謝・内分泌内科学
小川 渉
中枢を介したグレリンの心臓保護機序 国立循環器病センター
動脈硬化代謝内科・研究所生化学部
岸本 一郎
消化管と中枢神経を結ぶグレリンを介する生体調節機構 宮崎大学医学部
神経呼吸内分泌代謝内科
中里 雅光
神経系による骨代謝調節の新しい展開 東京医科歯科大学大学院
医歯学総合研究科 整形外科分野
竹田 秀



平成20年11月11日(火)

機能的non-coding RNA
ー古典的なセントラルドグマへの挑戦−

着眼点: 生物の複雑さを生み出す仕組みは蛋白質の種類や数にあるのではないことが明らかになってきた。では、複雑さを生み出す仕組みとはなにか?私達のゲノムの大半は転写され非蛋白質コード領域に由来する様々なRNA(non-cordingRNA)が生み出されている。このようなRNAが蛋白質の発現を複雑に制禦し連携させることで高度な回路の形成を可能にし、これこそが生物の複雑さを生み出しているという新しいコンセプトが誕生した。

コーディネーター: 慶應義塾大学医学部分子生物学教室  教授 塩見 春彦
産業技術総合研究所バイオメディシナル情報研究センター  研究チーム長 廣瀬 哲郎

プログラム 講演者
はじめに 慶應義塾大学医学部
教授 塩見 春彦
哺乳類non-coding RNAの細胞内動態と機能 産業技術総合研究所
バイオメディシナル情報研究センター
研究チーム長 廣瀬 哲郎
機能性RNAの配列情報解析 東京大学大学院
新領域創成科学研究科
教授 浅井 潔
小分子non-coding RNAによる転移因子の抑制 慶應義塾大学医学部
教授 塩見 春彦
代謝制御と小分子RNA 名古屋大学大学院理学研究科
教授 饗場 弘二
小分子RNAによる染色体機能制御 久留米大学分子生命科学研究所
講師 石井 浩二郎
小分子RNAと植物の発生 東京大学大学院総合文化研究科
教授 渡辺 雄一郎
おわりに 産業技術総合研究所
バイオメディシナル情報研究センター
研究チーム長 廣瀬 哲郎



平成21年1月9日(金)

幹細胞と多能性

日 時: 平成21年1月9日(金) 10:00〜16:50
場 所: 千里ライフサイエンスセンタービル 5階ライフホール
趣 旨: 昨年11月、山中教授がヒトiPS細胞株樹立を報告しました。これに対し、我が国は異例ともいえる早さで研究支援を決定し、手始めに昨年暮iPSについてシンポジウムを開きました。その後、世界中でiPSについて様々な角度から研究が加速しています。事実、幹細胞に関するどの会議でも、iPSのセッションが最も多くの聴衆を集めています。
 今回の千里ライフサイエンスセミナーは山中報告から約1年目に当たります。この節目に、山中教授を含め昨年暮れのJST主催のシンポジウムの演者を中心に集まっていただいて、それぞれの一年を振り返ってもらうことを目的にしています。何ができて何ができなかったか、世界ではどのような研究が進んでいるのか、この結果見えてきた未来とは、そしてこの技術を生んだ我が国の課題は、など、自由に語っていただこうと企画しています。

コーディネーター: 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター グループディレクター兼副センター長 西川 伸一

プログラム 講演者
多能性とリプログラム
はじめに:iPS研究のルーツ
理化学研究所
発生・再生科学総合研究センター
グループディレクター 西川 伸一
分化多能性を制御する転写因子ネットワークの基本骨格 理化学研究所
発生・再生科学総合研究センター
チームリーダー 丹羽 仁史
iPS細胞の可能性と課題 京都大学iPS細胞研究センター
センター長 山中 伸弥
トランスレーショナルリサーチから臨床応用への問題点
幹細胞と網膜再生 理化学研究所
発生・再生科学総合研究センター
チームリーダー 高橋 政代
iPS細胞を用いた神経再生戦略 慶應義塾大学医学部生理学教室
教授 岡野 栄之
iPS細胞の臨床応用に向けた有効性と安全性の評価 自治医科大学
分子病態治療研究センター
教授 花園 豊
総括と展望:幹細胞研究の将来 理化学研究所
発生・再生科学総合研究センター
グループディレクター 西川 伸一



平成21年1月30日(金)
免疫・感染症シリーズ第2回
新興・再興感染症のトピックス

日 時: 平成21年1月30日(金) 10:00〜17:00
場 所: 千里ライフサイエンスセンタービル 5階ライフホール
着眼点: 近年、トリインフルエンザ、SARS、BSE、薬剤耐性菌感染など新興・再興感染症が我が国および世界に様々な影響を与えている。本セミナーでは、感染現象の本質的理解に大きな進展をもたらした最近の研究成果に関する3題と感染症の診断、予防、治療に関する最新の話題3題の講演をお願いする。

コーディネーター: 大阪大学免疫学フロンティア研究センター  木下 タロウ
理化学研究所感染症研究ネットワーク支援センター  永井 美之

プログラム 講演者
はじめに 理化学研究所
感染症研究ネットワーク支援センター
永井 美之
インフルエンザ・パンデミックー過去と未来ー 東京大学医科学研究所
感染症国際研究センター
河岡 義裕
細菌多剤耐性の分子基盤:
多剤排出トランスポーターの構造と機能
大阪大学産業科学研究所
山口 明人
ペア型レセプターPILRを介した
新たな単純ヘルペスウィルス感染機構
大阪大学
免疫学フロンティア研究センター
免疫化学研究室
荒瀬 尚
病原体遺伝子検出の技術革新
−「新興・再興感染症研究拠点形成プログラム」から−
理化学研究所
感染症研究ネットワーク支援センター
情報チーム 岡本 仁子
新規抗インフルエンザ剤T-705について 富山化学工業(株)事業開発部
古田 要介
エイズワクチン開発の国際共同研究、
 センダイ・ベクタープロジェクト始まる
東京大学医科学研究所
感染症国際研究センター 俣野 哲朗
ディナベック(株) 長谷川 護
総合討論 大阪大学
免疫学フロンティア研究センター
木下 タロウ
おわりに 大阪大学
免疫学フロンティア研究センター
木下 タロウ



平成21年3月16日(月)

細胞の計算メカニズム:
ES細胞からニューロンまで

日 時: 平成21年3月16日(月) 10:00〜17:30
場 所: 千里ライフサイエンスセンタービル 5階ライフホール
着眼点: 脳科学と分子・細胞生物学は互いに影響を与えながらも独自の発展を遂げてきた。本セミナーでは、これらの研究分野によって明らかになった「脳」と「細胞」の計算能力とその実現機構について、物理スケールを超えた共通性と多様性を議論する。特に、1)「脳」と「細胞」はそれぞれどれくらい賢いのか、2)細胞にも脳のような記憶や学習則はあるのか、3)脳の学習能力に対する遺伝的プログラムの寄与、などについて分子・細胞生物学的な観点、脳科学的な視座から、徹底討論する。

コーディネーター: 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター
システムバイオロジー研究チーム  上田 泰己
沖縄科学技術研究基盤整備機構神経計算ユニット  銅谷 賢治

プログラム 講演者
はじめに 理化学研究所
発生・再生科学総合研究センター
上田 泰己
ES細胞:細胞記憶の喪失と多能性 理化学研究所
発生・再生科学総合研究センター
多能性幹細胞研究チーム
丹羽 仁史
脳の発達におけるノンコーディングRNAを介したゲノム記憶 京都大学大学院理学研究科
生物科学専攻グローバルCOE特別講座
今村 拓也
細胞の環境予測・感知システムとしての
体内時計・体内カレンダー
理化学研究所
発生・再生科学総合研究センター
上田 泰己
スパイクタイミング依存シナプス可塑性による学習 東京大学大学院理学系研究科
生物化学専攻システム生物学
黒田 真也
シナプスから核へ、そして核からシナプスへのシグナル伝達 東京大学大学院医学系研究科
脳神経医学専攻神経生化学分野
尾藤 晴彦
行動学習の計算理論と細胞の可塑性メカニズム 沖縄科学技術研究基盤整備機構
銅谷 賢治
パネルディスカッション 丹羽仁史、今村拓也、黒田真也、尾藤晴彦
司会:上田泰己、銅谷賢治
おわりに 沖縄科学技術研究基盤整備機構
銅谷 賢治


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